青空を探して~エイミー34歳カナダ・カレッジライフ~

人生30代からがエキサイティング☆

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

その留学、本当に必要!?

同じクラスのミックは、台湾出身。ひとつ上のお兄さんと一緒に、6年前から、カナダで留学生活を送っている。兄弟で長期留学なんて、きっと裕福な家庭に生まれたんだろうな~。英語力も理解力もあり、なかなか頭が良い彼。マイペースすぎて、少し変わり者と周囲から思われてはいたものの、順調なカレッジ生活を送っていた。昨年の春までは・・・。

2006年秋、カレッジ2年目がスタート。ミックのお兄さんは、カルガリーにある別の学校へトランスファー(転学)。ずっと一緒に助け合って暮らしてきた兄と、離れ離れに暮らすようになったミック。保護者(!)を失い、気が抜けてしまったのか?それまでは、授業をサボることなんてほとんどなかったのに、一変して、クラスにほとんど姿を現さなくなる。

「夏休み中、ずっと、夕方から深夜にかけての仕事(レストランでのキッチン補助)をしていたから、ずっと夜型の生活だった。今でも、そのリズムが抜け切れなくて、朝起きられない」というのが彼の言い分。カレッジは義務教育ではないし、“自分のことは自分で”が原則。ましてや、ここはカナダ。ミックのお尻を叩いてくれる両親もいなければ、心配して、家まで迎えに来てくれる友達もいない。個人主義社会の北米では、ミックの成績が落ちようと、落第しようと、誰も何とも思わない。

「そのうち元に戻るだろう」と、周囲は気にも留めていなかったが、しばらくして、新たな問題が発生。グループ・プロジェクトのミーティングにすら姿を現さないミックに、クラスメイト達からブーイングの嵐が吹き出したのだ。「授業にもミーティングに来ないミックと、同じグループになるのは嫌」「グループに全く貢献していないミックが、何で、他のグループメンバーと同じ成績になるの?納得いかない!(グループ・プロジェクトは、原則として、メンバー全員が、同じ点数をもらうことになるため)」

グループできちんと話し合った後なら、ミックをメンバーから外しても良いという許可がインストラクターから出たため、ミックは、次々とグループ・プロジェクトから外されるはめに。グループ・プロジェクトが出来ないということは、その分の成績はゼロになるということ。授業に出ても肩身が狭いし、ますます足は遠のくばかり・・・。

他の学科だったら、そのままドロップアウトへの道をまっしぐらだっただろうミック。でも、ここはホスピタリティー学科。学科長のロン様をはじめ、教育熱心なインストラクターの宝庫。ミックを校内で見かける度に、ガンガン叱咤していたインストラクター達の姿を、エイミーは、内心、拝むような(笑)気持ちで見つめていた。学ぶ意欲を失ったミックの心を動かすには、何が必要なんだろう?

結局、ミックが今カナダにいる理由は、両親が「留学しなさい」と言ったから。学費にも生活費にも困らないし、台湾で忙しく受験勉強に追われるよりは、カナダでの生活のほうが、のんびりとしていて楽。ホスピタリティー学科を選んだのも、他にやりたいことがなかったからという消極的な選択。

ミックだけではない。留学生の中には、中学生の頃から5年も6年も、ずっとカナダで勉強しているという学生たちが少なくない。そして、そんな彼らの瞳の中に、力強い輝きを見ることができるのはごく稀。長期留学で語学力はついたかもしれないけど、カナダに同化するのが精一杯で、自分の国の歴史や文化すら胸を張って語れない彼ら。そんな留学生たちを見ていると、「その留学、本当に必要なの?何のための留学?その先には何があるの?」と、疑問を抱かざるを得ない。

留学って、何のためにするんだろう?


asayake.jpg

窓から見える朝焼け。美しい雪景色を見ていると、カナダの冬を好きになりそうでコワい・・・(笑)。
スポンサーサイト

コメント

コメントの投稿

管理者にだけ表示を許可する

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。